どんなに元気に駆け回る犬でも、年を重ねる度に病気にかかりやすくなってしまいます。
そんな時、飼い主の私たちに出来ることはなんでしょうか?
毎日の適度な運動と適度な食事、これもとても大切です。
それ以外にも愛犬の異変にいち早く気付き、重症化する前に病院で治療をすることもとても大事なことです。
今回はウィルシュ・コーギー・ペンブロークに視点を当て、かかりやすい怪我や病気とその症状について紹介しようと思います。
頸椎椎間板ヘルニア
背骨(脊椎)はたくさんの椎骨からなりますが、この椎骨と椎骨の間には背骨を滑らかに曲げられるようにクッションがあります。
それが椎間板という軟骨です。
椎間板に強い圧力や老化が原因で破れてしまい、椎間板の内容物が各神経を圧迫してしまうことがあります。これが椎間板ヘルニアです。
頸椎椎間板ヘルニアとはこの現象が首の辺りで起こったものです。
この病気が重症化してしまうと体が麻痺し、普通に運動が出来なくなり手術をしなければなりません。
初期症状をなるべく見逃さないように気を付けましょう。
首をすくめて動かなかったり、首を触られることやリードでひっぱられることを嫌がったり、上にある物を頭を上げずに上目使いで見る場合はすぐに病院で診てもらいましょう。
椎間板ヘルニアの予防に関する記事もありますので、是非参考にしてみてください。
肩関節の捻挫
胴長短足という体型状、どうしても肩に負担がかかります。
特に下り坂や階段を降りる際には肩関節に相当な負担がかかってしまうので、出来れば抱っこして下ろしてあげてください。
もし捻挫した場合は気付かずに放っておくと脱臼や骨折につながってしまいます。
歩き方にいつもと違う違和感を感じたら早急に病院で応急措置をしてもらいましょう。
股異形成
字から推測できる通り股関節の異常によっておこる病気です。
この病気は一般的に子犬の頃には症状は出にくく、生後6ヶ月ぐらいから徐々に兆候が見られます。
遺伝が原因の場合がおよそ7割、その他の原因として発育期の生育環境と言われています。
以前は『股関節形成不全』と呼ばれていましたが最近は『股異形成』と言われ、大型犬や超大型に多発している病気です。
症状はこれといって変化がないものから、足を引きずって歩く、痛みを感じるものなど様々です。
- 歩くときに変に腰が動いている
- 足を上手く折りたためていない
- あまり歩きたがらない
といった症状がある場合は一度獣医師に診てもらうのも良いと思います。
取り越し苦労ならほっとしますよね。
もしこの病気と診断された場合は、肥満に気を付け、激しい運動は控えてください。
緑内障
発症すると視野が狭くなり、そのまま放置すると失明に陥る病気です。
最初は目立った変化がないので分かりにくく、そのまま進行していくと眼球に痛みを持つようになります。
明るい場所でも瞳孔が開いたままの状態になるので、目の色が緑色か赤色に見えます。
急性の緑内障は治療が遅れると失明することもあるので、緑内障の症状に気付いたら一刻も早く病院に連れて行きましょう。
素人目にはなかなか判断できないですから、獣医師に定期診断をしてもらうのが良いと思います。
まとめ:数か月に一度定期健診がおすすめ
近年はフィラリアや狂犬病などの感染症は、ワクチン接種や薬を飲むことで抑えることによって犬の寿命が延びています。
それに伴いかかる病気も多種多様になり、症状も様々です。
まずは愛犬を毎日観察してみてください。
若いうちはそれほど気にしなくて大丈夫ですが、老犬になって健康に気を付けるようになったら、数か月に一度定期健診をしましょう。
そうすれば早期発見も容易に出来ることでしょう。