近年、犬の寿命が伸びてきていることの弊害として脳や神経の疾患が増えて来ています。以前より問題行動が多くなり困っていませんか?
- 出掛けようとするとひどく寂しがり、留守番が上手にできない
- 自分の尻尾を追いかけぐるぐる回る
- まっすぐに歩けず、嘔吐する
これらの行動が目立ってきたら脳、神経の病気の可能性があります。
長生きしてとても嬉しい事ですがそれと共に病気も増えてくることも心構えしていきたい1つです。
出掛けようとするとひどく寂しがり、留守番が上手にできない
元々寂しがるワンちゃんも多いと思いますが、以前より出掛けようとすると寂しがる態度が増していたり留守番中に部屋の中を荒らす、あちこちに排泄したり、飼い主の物を壊したり留守番が上手にできなくなったら分離不安症の疑いがあります。
飼い主が居なくなると異常に不安になる心の疾患です。
高齢になると強くなってくることも多いく、すべての犬種に起こる疾患です。
特に飼い主への依存度が高いワンちゃんの見られる事が多いです。
不安をためる事によって起こる疾患なので、1人遊びに馴れさせる事も予防法の1つです。
いつも飼い主と一緒の時間を減らし慣れさせましょう。
留守番の時など楊のオモチャを準備するのも良いでしょう。
留守番を楽しくしてもらえる様に工夫すると愛犬のストレスも少なくなり予防にもなります。
自分の尻尾を追いかけぐるぐる回る
不安やストレスにより1つの行動を意味無くずっと続ける常同症という心の疾患の疑いがあります。
主に自分の尻尾を追いかけぐるぐる回ったり、足先や足の裏を炎症が起きても舐め続けるという行動をします。
老犬になるとちょっとした事も不安になり、ストレスを感じやすく常同症になる傾向があります。
すべての犬種に起こる疾患です。
ストレスをためる事によって起こる疾患なので、ストレスの要因となる不安がなくなるように生活環境を見直してあげたり遊んでストレスを発散してあげたりすると良いでしょう。
愛犬の異常を早めに気づく事です症状を軽減することができます。早期発見が大切です。
まっすぐに歩けず、嘔吐する
首が曲がったままだったり、まっすぐに歩けない、嘔吐するなどの症状が見えたら、
前庭疾患の疑いがあります。
高齢犬の場合は突発性前庭疾患が多いです。前庭疾患とは、
耳の中の前庭と言う部分に障害が起こり平衡感覚を失い様々な症状を引き起こす疾患です。
めまいやまっすぐに歩けず回ったり、眼球が左右に細かく動いていたりし、その症状により嘔吐や食欲不振になったりします。
すべての犬種に起こる疾患です。
原因としては他の疾患が原因となって発症するなど様々ありますが、高齢犬に多い突発性前庭疾患の原因は分かっていません。
具体的には中耳や内耳の損傷、頭部のけが、感染症などが考えられます。
軽度の場合は時間の経過と共に改善していきます。
焦らず様子を見てください。
転倒して、頭を打ったりケガをしないように見守ってください。頻繁に起こる様であれば、獣医師に相談が必要になります。
まとめ:日々の観察が大事
どんな症状があるのか 、愛犬の状態を日々良く観察することが大切です。
どんな事に敏感に反応するのか、何に不安や恐怖を感じているのか愛犬の変化に気付き、コミュニケーションをとることで早期発見でき病気の予防になります。
老犬になったら今まで以上に注意深く愛犬を観察してあげてください。